
自分にピッタリのダイエット方法が分からない!
人と同じものを食べてるのに自分だけ太るのはなぜ?
自分は生まれつき太りやすい体質なのか知りたい…
こうした疑問や悩みにお応えする内容です。
体型がコンプレックスな方、あるいはダイエットをがんばっているなかで、生まれつきの体質が気になったことはないでしょうか。
この記事では、遺伝子と太りやすさの関係や、実際に遺伝子を検査する方法についてご紹介します。
管理人のサナトについて



・幼少の頃から太っていて体型にコンプレックスがありました
・減量に成功したものの、30代後半になって再び各所に贅肉が付き始め、もう一回ダイエットに挑戦しました
・コンプレックスの克服に向けた様々な情報を収集し、実際に役に立ったことを発信するブログを運営しています
- ダイエットに役立つ情報を知りたい
- 自分の太りやすさや体質と遺伝子の関係に興味がある
- ダイエット用の遺伝子検査に興味がある
- 自分に合う食事やダイエット方法を知りたい
まずは遺伝子と太りやすさの関係について見ていきましょう。
ダイエットと遺伝子検査については後半でお伝えします。興味のあるところからお読み下さい。
遺伝子が左右する 先天的な太りやすさ


遺伝子によって太りやすさには個人差
もしもあなたが「生まれつき太りやすい体質」だとすれば、それは遺伝子によるところが大きいでしょう。
人種や民族ごとに体型が異なることは広く知られています。
アメリカのある映画で、体型が大きい人の話になったときに「サモア人じゃ、しょうがねーだろ」という会話が出てきます。
アメリカ領サモアは、世界で最も肥満人口が多い地域として有名です。これは、もともとポリネシア人が太りやすい体質であり、さらにアメリカ発のジャンクフードが持ち込まれたことで加速したとされています。こうした「太りやすさ」は、サモア人の遺伝子に体質として受け継がれていると考えられるのです。だから、映画の中では「太りやすい体質なんだから太ってもしょうがない」という文脈で会話されています。
さらに、太りやすさのばらつきは、人種間だけではありません。個人個人によっても太りやすさは異なります。
最新の研究では、個人個人が持つ遺伝子の組み合わせによって、代謝効率や栄養素の必要量が異なることが分かっています。さらに驚くべきことに、何が好きか嫌いかという個人的な趣向まで遺伝子で決まっているというのです。
こちらをご覧ください。
すでにコーヒーの摂取量が多い、コーヒーを好む、好まないという嗜好が、ある遺伝子の配列で決まっていることが分かりましたし、あるいは魚の摂取量、甘い物を好むかどうかなどに関連する遺伝子座を新たに見つけています。タンパク質の必要量も生まれながらの個人差があるだろうと考えられます。
ヤクルト健康情報誌『ヘルシスト』2019年 Vol.257 「最新研究で明らかになった正しいタンパク質の摂り方」東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻健康栄養機能学社会連携講座特任教授 加藤 久典 氏インタビュー
糖質の代謝が悪い体質の人もいれば、真逆の人もいるということですね。



だからといって、極端に栄養の摂取をかたよらせるのはおすすめできません!
基本量は守ったうえで、個人差の部分を考えていきましょう
遺伝子以外にも、脂肪細胞や筋肉量などで太りやすさは決まる
遺伝子は先天的なものなので、残念ながら変えることは出来ません。後天的な太りやすさの要因は、主にこちらがあります。これらは気をつけることで変えることができます。
- 脂肪細胞
- 筋肉等による基礎代謝
- 運動によるカロリー消費
- 食事による栄養素摂取
脂肪細胞については幼いころの食事によって決まってしまうとされています。残念ながら、大人になった後では細胞自体を減らすことはできません。詳しくは下記の記事をごらんください。


食事を過剰に摂らず、筋肉を付けることで代謝を上げて、運動をして脂肪を燃焼させる。これは広く知られていることですね。ここは大人になってからコントロールができる領域です。



食べる量ってコントロールできるの・・・?
体質によって吸収率や、食べるべき順番が違う!?
えっ野菜から食べても<ヤセにくい>人もいる!?→あなたも今すぐ遺伝子検査糖質で太りやすい人≠脂質で太りやすい人
話を戻すと、前述した遺伝子の要因によって、タンパク質の吸収率、筋肉の付きやすさ、好む食事などがそれぞれ異なることが分かっています。



人によって太りやすいポイントや傾向が異なるそうです
・糖質の代謝効率が悪い人は、お腹に脂肪がつきやすい
・脂質の代謝効率が悪い人は、下半身太りしやすい
※あくまでも傾向であり、すべての人に当てはまるわけではありません
こうした個人差によって、同じ食事を取って同じ運動をしても結果に差が生じると考えられています。



俺は一度お肉を食べだすと止まらないんだけど



”過食傾向にある”だとか、”高カロリーを好む”とかと関連付けられる遺伝子の型もあるそうですよ
個人個人の遺伝子の並び方(塩基配列とも言う)を詳しく見てみると、少しずつ異なっています。
・人間である
・男である
・日本人である
…などの基本的な設計図はみな一緒でも、先天的に体質が違うのはこの微妙な遺伝子上の差異によるものです。
そして、病気などの影響を与えないような個体差を、「遺伝子多型(いでんしたけい)」といいます。一般的には人口の1%以上の人に共通して見られる”型”を指します。



・・・つまり?



ざっくり言えば、100人集めて1人以上に当てはまる遺伝子のパターンがあったら、それを「遺伝子多型」と呼ぶ、ということですね
ちなみに、病気に関係する”型”は「病的変異」と言います。
高カロリーを欲する傾向にある人には、”FTO遺伝子多型 rs9939609”と呼ばれるパターンが見られるそうです。人種・性別・年代でどのような違いがあるのかは未解明な部分もあり、今も世界中で研究が進められています。
遺伝子が分かると、太りやすい傾向と対策が分かる



遺伝子が影響しているのは分かったけど、生まれつきならどうしようも無いだろ。あーもうダイエットやめやめ



自分の持つ生まれつきのリスクや傾向が分かれば、それに応じた対策を考える事が出来るかもしれませんよ
例えば、下記のような体質だと自覚できていたとしたら。
「糖質の代謝効率が比較的悪いが、脂質の代謝効率はそこまで悪くない」
こういう人がダイエットする場合は、例えばパンやパスタなどの炭水化物の量を少し控えめにして、油を使った料理は普通に楽しむ、などの方針も考えられます。
全方位で食事制限をがんばらなくても良くなるとしたら、それはダイエットのモチベーションをかなり高めてくれます。



もちろん、だからといって油を通常以上に取りすぎれば当然太ります
また、タンパク質を取り込む効率が悪い体質だとしたら、最初はサラダからではなく肉類から食べた方が良い、という場合もあります。体質にあわせて、太りにくい食べ方や食べる順番などが分かることもあるのです。



そんな体質、自分で分かるものかな?
経験的に自覚することももちろん出来ますが、遺伝子検査を行うのが手っ取り早くて正確です。
ただし、ダイエット向けの遺伝子検査はあくまでも民間サービスであり、医療的な診断ではありません。結果を必要以上に深刻に受け止めずに、体質やリスクのアドバイスとして受け止めるようにして下さい。
誰でも遺伝子検査で自分の太りやすい要因が分かる


また、太りやすさを調べるだけでなく、自分に向いたダイエット方法を提示してくれるサービスも登場しています。
遺伝子検査は手軽に出来る時代に



”遺伝子検査”だなんて大げさだし、超めんどうくさそう



今は気軽に使えるサービスが増えてきたんですよ。僕も使ってみてびっくりしました
最近では遺伝子検査がかなり手軽に行えるようになっています。郵送で届くキットを使えば、自宅で採取した検体をそのまま送り返すだけでおしまいです。あとは2〜4週間ほどでネットから結果を確認するという流れになります。



具体的にはどうやって検査するんだ?



口の裏側を、綿棒みたいなものでちょっと擦って、それを容器に入れるだけです
実際に筆者であるサナトもやってみましたが、痛くもないし1分もかかりませんでした。検体採取自体はとても簡単に終わります。
太りやすい、痩せにくいことで体型にコンプレックスを抱えている方は、検討してみても良いと思います。基本的に遺伝的素質は生まれてからずっと変わらないので、検査は一度行えば二度とする必要がありません。
今の食事法や運動が自分にあっているダイエットなのか、自信を持つことにもつながります。
ちなみに、「太りにくい体質ですよ」という診断がされる場合もあります。その場合は釈然としないと思いますが、他の方よりも体質的には有利な状態なのだと受けとめておくぐらいが良いと思います。
太りやすさを調べる遺伝子検査の金額感
今は5〜8千円ほどで受けることができ、体質レポートのほかに、自分に合った食事と運動のアドバイスが付いてきます。



もっと高いイメージがあったがな
これは太りやすさに関係する遺伝子検査のみを行う金額です。例えば、先天的ながんのリスクやスキンケアなど総合的な検査の場合は、3~5万円ぐらいが相場となっています。
自分の体のこと全体を知りたい場合は、そちらを選んでみるといいと思います。
傾向把握とアドバイス、サプリなどのサポートも
検査サービスを提供する会社によって、値段が違うのはもちろんのこと、検査レポートの細かさやアドバイス内容も異なります。
だいたい、「あなたはこんな体質」と幾つかのパターンに当てはめたアドバイスが返ってきます。「一度太ると痩せにくいバナナ型(DHCの例)」など。そういうパターンにオススメな食事の摂り方や、運動方法がアドバイスとして提供されます。会社によってはサプリメントで体質に併せたサポートを提供したり、電話相談に応じるところもあります。
オススメのダイエット用遺伝子検査サービス3選
僕が色々と調べた中でオススメするサービスは下記3つです。
検査費用:¥6,380(税込)
当てはめパターン:33種
検査結果リターン:3-4週
評価:1番バランスが優れていると思いました。専用アプリを入れるとレポートだけでなく体質にあった食事や運動の細かいアドバイスを閲覧でき、またサプリの提案も付いています。気に入らなければサプリまで買う必要はありません。リターンが3−4週と長めです。


検査費用:¥7,425(税込)
当てはめパターン:243種
検査結果リターン:2週
評価:パターンが多く、またレポートがかなり詳細・具体的に書かれるので、生活改善に向けて参考になります。連携アプリはなく、またサプリなどの提案もありませんが、リターンが届くのが2週間と最も早いのが良いですね。


遺伝子博士 | DNA SLIM | DHC | |
金額(税込) | ¥6,380 | ¥7,425 | ¥5,500 |
当てはめパターン | 33 | 243 | 4 |
アプリ | ◯ | ー | ー |
運動アドバイス | ◯ | ◯ | ◯ |
食事アドバイス | ◯ | ◯ | ◯ |
ダイエットプラン | ◯ | ◯ | ◯ |
アフターサポート | ◯ | ー | ◯ |
サプリ提案 | ◯ | ー | ◯ |
結果リターン | 3-4週間 | 2週間 | 2-3週間 |



当ブログを始めるかなり前に、僕も検査したことがあります。ダイエット方法の指針が分かって凄く参考になりました。もし迷っているなら、一度やってみると良いと思います
太りやすさの遺伝子診断まとめ
以上、太りやすさと遺伝子の関連性、および検査サービスについて解説してきました。
要点をまとめます
- 先天的に太りやすい体質であれば、それは遺伝子によるもの
- 栄養素の摂取効率や代謝、過食傾向などは、人それぞれの体質で異なる
- 遺伝子検査サービスでそうした傾向を把握することができる
- 金額は5〜8千円で、検査は痛みもなく自宅で行える
- 自分に適した食事やダイエット方法の提案を受けられるサービスがある
ダイエットで行き詰まりを感じていたり、自分の体質に興味が有る方は検討してみてはいかがでしょうか。この記事をきっかけに、自分に適した食事やダイエット方法を知れるきっかけになれば幸いです。
明日もあなたにとって良い日になりますように!
参考:
日経バイオテク「遺伝子多型」
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/011900001/19/09/05/00272/
乳がん.jp「遺伝子多型ってなんですか」
https://www.nyugan.jp/heredity/aifaq/qa077.html
White Cross「FTO遺伝子多型 rs9939609と肥満との関連は、ポーランドのPURE研究の集団では性特異的である」
https://www.whitecross.co.jp/pub-med/view/31967745
ようこそゲノムの世界へ「同じ多型で痩せたり太ったり?」
https://www.megabank.tohoku.ac.jp/genome/archives/tag/fto%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90
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