スピーチの自信が付く! 緊張しても高確率で成功する具体的な方法

スピーチに自信が付く!緊張しても高確率で成功する方法
こんぷち

友達の前ではリラックスして喋れるのに、大勢の前で喋る時に緊張してうまくいかない。
こんど、結婚式で友人代表スピーチを頼まれたんだけど、どうしよう……

こんな悩みにお答えする記事です。

サナトもある時期までは、もの凄くスピーチが苦手でした。人前で話せない、というコンプレックスを長らく抱えていました。特に大勢の聴衆を前にすると、心臓が太鼓のようにドンドンとリズムを刻み、顎やこめかみまで血の流れが響いてくるような感覚がありました。どもる、超早口になる、頭真っ白になる! あーー消え去りたい。1年後にワープしたい。

サナト

胸が体の内側に沈んでいくようなキューッとした不安感を感じていました

しかし、今では100人ぐらいの前で喋ることも問題なくできるようになりました。友人の結婚式でのスピーチも、仕事の説明会などもドンとこいです。……いや、言い過ぎました。ただ、快諾できる程度には自信を持てています。

今回は、そんなスピーチをうまくこなすための方法論について、一緒に見ていきたいと思います。ただし、こちらの方法は面接にはあまりおススメしませんので、スピーチのみに参考として頂ければと思います。

また、すでに当日を迎えてしまったという方は、こちらの記事をご覧ください。 ▼

 この記事を読むと、こんなことが分かります。

  • 緊張してもスピーチがうまくいくポイントが分かる
  • スピーチ苦手を克服する方法が分かる
  • なぜ場数だけでは駄目なのか理解できる

ちょっと長い記事ですが、13分ほどお時間をください。

それでは見ていきましょう。

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「とにかく場数」というアドバイスは信じるな

スピーチマイク

自信が持てないのは失敗のイメージが強いから

そもそも、「人前でうまくやれない」「やれる自信が無い」「怖い」「不安」という気持ちはどこからくるのでしょうか。

大きな原因の一つは、失敗するイメージが強いからではないでしょうか。

スポーツの選手でも、ある出来事をきっかけに失敗のイメージが頭にこびりつくと、体が思うように動かなくなったりします。それは「イップス」と呼ばれています。「自信が無い」という状態は、それほど本来の実力を損なうのです。

失敗を重ねないことが大事!

「自信を付けるには、とにかく場数を踏むことだよ」

こういうアドバイスをよく耳にします。

が、いったんこれは忘れましょう。

なぜなら、いたずらにうまくいかない場数を踏んでも、上記の「失敗するイメージ」が頭に刷り込まれ、定着してしまうからです。

そのうちに、

こんぷち

ううう。
自分はスピーチするのが苦手なんだ。また失敗した。
今度もきっと……。

という形で苦手意識が形成されてしまいかねません。失敗に慣れることは出来るのですが、失敗自体を深く悔やむタイプの人は、あまり繰り返さない方が良いと思います。

実際、僕がそうでした。中学生の時には、作文の発表会や、生徒会に立候補する友達の応援演説など、断れずに引き受けては数々の失敗を繰り返しました。

そのうち高校では、すっかり大勢の前で話すような役回りを避けるようになっていました。

怖かったからです。
サナト

会社に入り、同期に負けじと練習する中で成功を重ねることができました。その結果、苦手意識はすっかり無くなりました。

自信を生むために、失敗体験ではなく着実に成功体験を重ねましょう。なので、冒頭の言葉を言い直すとすれば、「自信を付けるには、成功した場数」です。

ちなみに、イップスの解消法もおおよそ下記に集約されるようです。

  • 正しいフォームや、正しいリズムの指導を受けて沢山の練習を積む
  • うまくいったシチュエーションを繰り返し重ねていきイメージを払拭する
こんぷち

じゃあ、どうやったら成功する場数を踏めるんだ?

サナト

成功確率を高める具体的な方法と、その理由について説明していきますね

スピーチの場は劇場。あなたは演者である

人前で話す時の成功率を劇的に高める3つの方法

確実にスピーチの成功率を上げる方法が3つあります。

それがこちらです。

  1. 劇場に立つ、という認識に切り換える
  2. 台本の完コピ練習
  3. 当日は0.7という数字を意識
こんぷち

完コピって、完璧にコピーすることだよね。自分がオリジナルなのに?
それに数字を意識するだけでうまく話せるようになっか?

それぞれ詳しく説明していきます。

まず聴衆の前でスピーチする、というのは日常会話とはまったく違うスキルが必要です。ふだん、友達や家族の前で話せても、大勢の前で話せないのはある意味で当然なんですよ。人々の視線を一身に受けて、決まった流れで話し通す、というのは舞台役者に近い心構えですから。

したがって、日常会話とは向き合い方・考え方を切り換える必要があります。

スピーチやプレゼンの場を「劇場」と捉えよう

まず、あなたが話すべき場所は、「劇場」なのだと意識してみてください。

監督・演出・脚本(台本)・俳優はすべてあなたです。

サナト

まぁ、騙されたと思ってそう捉えて下さい

なぜ、このような意識に切り換える必要があるのか。それは、劇場と考えることで、向き合い方が自然と変わってくるからです。

あなたが監督あるいは演出家であった場合のことを考えてみましょう。役者が棒読みであったり、台詞を覚えてきていなかったらどうでしょう。放置して本番を迎えようとするでしょうか。観客が役者をどう見るかを気にし始めるはずです。

アメリカ大統領の就任演説や、選挙戦でのスピーチは好例です。観たことが無い方は、ぜひYouTubeでご覧ください。一例として、一番聴きやすいオバマ 元大統領の就任演説を貼っておきます▼

これはスピーチライターの原稿をただ覚えたのではなく、コーチに何度も話し方を修正してもらいながら作りあげています。(就任演説だけでなく、選挙戦の前から)あたかも事前原稿などなく、その場で考えて喋っているようにすら見えてきませんか。

より聴衆の心に響くように、ほぼ原稿に目を落とさずに喋り続けていますよね。そうして「力強い大統領」像を作っているんです。その姿は、まさに”大統領”という役柄を自らに憑依させた舞台役者です。

こんぷち

大統領演説なんて大げさなことをするつもりは無いんだけど…!

確かに、例としては一番極端なものを持ってきました。

それでは、日本の政治家の演説を思いだしてみてください。官僚の作った文章にずっと目を落として棒読み、棒立ちする姿が浮かばないでしょうか。また分かりやすい例として、菅義偉 元総理の所信表明演説をご覧ください。▼

マスクをしている映像なので少しバイアスがかかってしまうかも知れませんが、どちらが聴く側にとって「良いスピーチ」と映ったでしょうか。スピーチの根幹はいずれもほぼ一緒ですよ。「政治家として、国の現状をどう捉えていて、リーダーとして私はどうしたいか」を二人とも述べています。

僕は、オバマ元大統領の方が良いスピーチだと思います(原稿自体の差もありますが)。

ちなみに、大統領演説は”大統領”という役を演じるのであれだけ大げさになりました。

僕たちは僕たちの等身大の役を演じれば良いのです。”新郎の友人代表”、”研究者”、”ゲスト”などなど。その役に見合う姿を思い描いて、なりきっていきましょう。

完コピがあなたのスピーチレベルを上げる

最初に用意するべきものは台本!

ここで一つ質問をします。

あなたが俳優として大勢の前で何かを演じようとした際、最初に必要なのは何でしょうか。

経験からくる舞台度胸でしょうか?

いえ、最初に必要なのは「台本」のはずです。

台本を執筆し、それを覚えないことにはどんな小さな舞台にも立てません。

フリートークやアドリブは後回しで良い

こんぷち

決められたことを喋るのはつまらないし、かっこ悪くない?

フリートークで聴衆を盛り上げることができれば確かにかっこいいです。そこに憧れがあるのであれば、目指しても良いと思います。後述しますが、理想像を抱くのはとても良い効果があります。

しかし、あらかじめ決めた段取りを上手に話せない人が、いきなりその地点にジャンプするのは難しいのではないでしょうか。まずは、段階を踏んで登ってみませんか。

たとえば、ジャズの演奏は他のジャンルよりも難易度が高い、と言われます。その要因の一つが「アドリブ演奏」が求められることです。決められた譜面を弾くだけでなく、リズムを変えたり、他の奏者と呼吸を合わせて自由に演奏するのです。ジャズ奏者にとって、譜面どおりに弾けることは基本中の基本。破綻なくアドリブを入れる、というのは、基本の上に位置する技術であり、スピーチにも同じことが言えます

アドリブやフリートークを織り交ぜるのは、まずは基本を踏まえてからです。

芸人が緊張していても面白い漫才ができる理由

台本を完璧に覚えることの効果は絶大です。

当日に対する「どうなるんだろう?」という漠然とした不安が、「台本の中身は問題ないかな」「忘れないかな」という具体的な不安に変わります。自分が集中するべきポイントが絞られてくるということです。

こんぷち

暗記したことを喋っても、棒読みになるだけじゃねーのか?

たしかに、暗記したことを思い出しながら喋ると、棒読みしたり、つっかえたりしますよね。

でも、それは覚え方が足りないからです。

完璧に覚えるというのは、手元の原稿を一切見ずに話すレベルに達することです。

たとえば、芸人さんをイメージしてみてください。彼らが面白い漫才を出来るのも、完璧に台本を暗記して、繰り返し練習するからです。彼らは棒読みをしているでしょうか?

また、学歴に関係なく、ほぼすべての芸人が原稿を持たずに幾つものネタをやり通しています。つまり、台本の暗記は、特殊能力を持った人だけが出来ることではありません。学校での成績も関係ありません。ただ、ひたむきに練習をするかしないかです。

さらに、台本の暗記は緊張をぶっちぎります。

漫才グランプリの最高峰、Mー1を見たことはあるでしょうか。その決勝の舞台に上がった芸人たちは、口を揃えて「死ぬほど緊張した」と言います。

そんな状態にも関わらず、彼らは感情を込めて喋り、間をしっかり取り、大勢の観客を笑わす漫才が出来ます。

つまり、完璧に覚えて演じることが出来るようになると、緊張がピークに達しても台本通りに、棒読みせずにやり抜けるんです。あなただって、吐きそうなほど緊張していても、スピーチをやり遂げることが出来るのです。

これが、台本を覚えることの効果です。

理想の姿で台本を完コピする

スピーチ本番

自分が理想とするスピーカー像を探そう

先ほど大統領の例を挙げましたが、次に自分が理想とする話し方を探してみましょう

手本を思い浮かべる効果は、普段の自分と異なる自分にスイッチングできるようになることです。

てっとり早いのは、You Tubeで探すことです。しかし、この際に一点注意が必要です。理想的な話し手の探し方ですが、基本的には1発撮りの人を探しましょう。これは編集せずに、ずっとカメラを回しっぱなしの状態のことです。

編集で継ぎ接ぎするタイプのYouTuberは、あまり参考になりません。彼らの場合は、冗長な部分をカットしたり、面白い効果音を入れてテンポを生み出しています。

サナト

「ぽこん!」「にゅっ」「しゃきーん」みたいな音を入れて尺を詰めるのは、本番で再現できませんぞ!

僕のおすすめは、トヨタの豊田社長です。気品があり、熱量も身振り手振りも素晴らしいです。

また、スピーチするところが少しくだけた場であれば、あっちゃんも参考にしてみると良いと思います。感情の込め方や、ユーモア、訴えるべきポイントでの抑揚がたいへん参考になります。

つっかえても、どもっても良いんです。ニュースキャスターじゃないから、そういうことは気にしなくて良いんです。

あとは、普段のあなたのキャラクターと乖離しない話し方とすることは忘れないで下さい(笑)。

台本原稿を理想の姿で完コピしよう

話し手が見つかったら、話しぶりを真似してみましょう。声真似まではする必要ありませんよ。

誰もいない場所、声を出しても問題ない空間が理想です。理想の姿を、抑揚も含めて真似してみます。

自分が話す場に置き換えて、無理のないレベルに調整していきましょう。

台本が退屈だと感じたら、どんどん修正をしていってください。そうするうちに、話す内容が洗練され、流れがあなたの脳裏に刷り込まれていきます。

原稿を見なくてもスラスラと次の言葉が出てくるまで、何度も何度も練習を重ねてください。それが、完コピをするということです。

なお、本記事は緊張を克服することに主眼を置いているので、良い台本の作り方については触れていません。あしからず、ご了承ください。

憑依に任せて想定問答も考えておく

完璧に台本を覚えたら、予想される質問への答えも準備しておきましょう。理想像を描いてスピーカーとしての話し方が固まってくると、シミュレーションも出来るようになってきます。

「あの人ならこんな受け答えだろう」「こんなことは言わない」

そこまで想像できれば、当日質問に受け答えする自分もイメージできているはずです。

さまざまな質問を想定し、一通り答えるプランを持っておくと安心ですね。

マジックナンバー「0.7」を意識する

当日の自分に対する期待値

いよいよ迎える当日。理想の話し方を完コピしたあなたは、完璧にやり切ろうと意気込んでいることでしょう。しかし、完全を意識すればいいのは練習までです。

本来の実力を1だとすれば、本番は0.7の出来でOKです。

こんぷち

ちょ、待てよ。せっかく練習したのに投げやりじゃないか

確かに、たくさん練習したのだから練習どおりの実力を出し切りたいと思うのは人情ですよね。

しかし、当日は何があるか分からないものです。自分の力が及ばないところで、思わぬアクシデントも起こるかも知れません。マイクがやたらハウリングするとか、前の席の参加者が寝ているとか。

そこで慌てたり、調子を崩さないためにも、最初から自分に対する心理的なハードルを下げておくと良いです。7割の出来で上々と思いましょう。

大丈夫です。あなたはすでに何度も何度も練習を重ねたことによって、もともとのスタート地点からは比較にならないほど上手に喋れるようになっています7割の出来でも十二分に素晴らしいスピーチのレベルに達していますから。

逆に、完璧を期すと、そうでなかった場合に落ち込むだけです。あれが出来なかった、こうすれば良かったと悔やむ結果になるよりも、出来たことに目を向けて自分の結果におおらかになりましょう。

そうすることで、気持ちがラクになるはずです。

話すスピードに気をつけよう

そして、もう一つのポイントは、0.7倍速を意識することです。

繰り返し練習したことで流暢にスピーチできる反面、早口で話す癖がついている可能性があります。また、緊張すると人間は早口で喋ってしまいがちです。これは、早くその場を終わらせたいという心理が働いています。

なので、当日は必ず0.7倍速を意識して喋るようにしてください。

すこし遅いぐらいのテンポで、ゆったりと抑揚をつけてあげましょう。話し始めて1分もすれば、少し気持ちにゆとりが出てくると思います。

小技

聴衆の視線を逃がす

最後に、スピーチの小技を一つご紹介しておきたいと思います。

スピーチを聞いている最中、なんの変化も無いと聞き手の視線は話し手に集中します。特に話を初めて1−2分は必ず集中すると言っていいでしょう。その際、プロジェクターで映したものへ指を差すなどの動きを入れると、面白いように聞き手の注意をそちらへ向けることができます。自分に視線が集まって緊張を感じた時は、使ってみてください。

これにより、大勢の視線に飲まれているような意識から抜け出して、「自分が主導権を持っている」と意識を変えることも可能です。

まとめ

以上、緊張しても成功するスピーチの方法について解説してきました

要点をまとめます

  • 「スピーチは場数」というアドバイスは忘れて
  • 話す場を「劇場」と捉えて臨む
  • 台本を覚える効果は絶大。緊張を凌駕できる
  • 理想のスピーカーを見つけて台本を完コピする
  • 当日はマジックナンバー0.7を意識。出来は7割で上々、話す速度は0.7倍に
  • 視線が集まって辛い時は、どこかを指さして逃がれよう

いかがだったでしょうか。

3日も時間があれば十分に当日まで準備できるはずです。あなたがうまくスピーチをこなして、成功体験を積むヒントとなっていれば幸いです。心から成功を祈っております。

成功体験が重なると、だんだん完コピでなくてもその場のノリで喋れる部分が増えてきます。

そうなれば、台本の再現練習は少しずつ減らしていって大丈夫です。いつの日か、アドリブで最初から最後まで話せる日もやってくるかも知れません。

こんぷち

よっしゃ、古舘レベルを目指すぞ!

明日もあなたにとって良い日になりますように!

ブログ村

最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
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