
・歌が下手でカラオケに誘われるのが怖い…
・音痴で音程がさっぱり取れない
・ボイトレの動画を見たが、言われていることが分からない
今回は、こんな悩みを抱えている方に向けた記事です。



実は僕も16歳頃までめっちゃ音痴でした。
カラオケに誘われるのがとても怖くて嫌だったんですが、今回紹介する方法を実践して克服する事ができました。さらに、会社の軽音楽部にボーカルとしてスカウトされ、おじさんバンドのライブで歌うことが出来るまでになりました。
今回は、そんな僕が音痴を治した方法3選をランキング形式で紹介していきたいと思います。
- 音痴だった人に実際効果があった練習方法が分かる
- 自分の良い声色の出し方を知るヒントが分かる
ちなみに、今回ご紹介する方法は、カラオケで80点出ないぐらいの方に向けて書いており、決して100点の高みを目指す方法ではありません。また、あくまでも「筆者には効果があった情報」として、ご参考にしてください。


第一位:バケツをかぶって練習


個人的に、ぶっちぎりで効果があったものはコレです。バケツを頭にかぶりましょう。その状態で歌をひたすら歌うという練習法です。もしくは、背後で曲を流しながら一緒に歌うのです。僕はこれで確実にねらった音程で歌う能力を磨きました。
バケツをかぶる歌の練習法は実績あり



いったい何を言っているんだ、こいつは…!?
初めて聞いた方はそう思うことでしょう。実はこの方法は、90年代からカラオケ教室などでも導入されている実績のある改善方法なのです。
筆者が初めてこの方法を目にしたのは、20年以上前のこと。媒体は、「世界まる見えTV特捜部」だったと思います。アジアのカラオケ教室で、バケツが用いられていることが、「おもしろ映像」として扱われていました。
確かに、バケツをかぶって歌う姿は間抜けですよ! 滑稽です。当時は奇異な目で見られていたんです。でも、いまやこの方法を紹介している方も、You Tube界隈にも見られるようになってきました。



僕もTVを見てすぐに自室で実践を始めました。それで音痴から脱却する大きなきっかけをつかみました。効果は確かです!
バケツ内音響は感覚と実際の差を埋める
なぜバケツが良いのか。
音程がうまく取れない人は、自分が発している音の感覚と実際の音に隔たりがあります。「ド」の音を出しているつもりなのに、実際に出ている音は「ミ」だったりします。このズレをスピーディーかつ手軽に修正できるのが、バケツで自分の声を聴くことなんですね。バケツ内で発声すると、体の外に出た声が耳にそのまま入ってきます。



「あ、自分の音が違っている」と歌いながら気づくことができます
その気づきと修正がリアルタイムで行えるので、凄いスピードで自分の感覚が正確になっていきました。
バケツ練習法の弱点
安価かつ自己完結でき効果も高いのがバケツ練習法の素晴らしいところです。
しかし、弱点もあります。それは、下記2点です。
- 高度なテクニックは学べない
- 練習している姿を他人に見られるわけにいかない
まず1つ目ですが、この練習はあくまでも感覚の矯正に効果があるものです。ミックスボイスやブレスなど、ボーカルテクニックを自然に会得できるものではありません。
2つ目は、練習している姿が大変に恥ずかしいということですね。



実際に僕は自室で練習していた時に、親に入ってこられて消えたくなりましたよ!
ですから、皆さんは家族が出掛けた時などを見計らって実践することをオススメします。アパート暮らしで隣の住人に聞こえちゃうよ、という方はカラオケ屋さんをご利用下さい。



バ、バケツを持ってカラオケに行けるか?
なんと、折りたたみのバケツがあります。これならリュックに詰めてお出かけもできちゃいますので、人知れず練習を考える際はぜひ。


第二位:自分の声を録音する


第二位は自分の声を録音して、聞き直すというものです。これはある程度音程が取れるようになったあとで、自分の声色や悪い癖を掴むのに役立ちます。
録音して聴くことで声色を意識する
音痴な状態の自分の声を聴くことには、多大な苦痛を伴うと思います。
僕も最初は「これ、本当に自分の声か???」と現実を認めたくありませんでした。一人ジャイアンリサイタルです。しかし、そこから自分の声の出し方を意識するようになりました。
人は普段から場面に合わせて声色を変えています。
たとえば、一人暮らしの部屋に帰ってきて発する



あ゛〜疲れたあ゛
そして、恋人との最初のデートで発する



つぎ、どこ行こっか
この2つでは全くトーンが違うはずです。
しかも、どちらも喉を痛めるような無理な出し方はしていないのではないでしょうか。
こうした日常生活のなかでも、あなたが自然に出せる良い声のトーンがあります。歌う際に良いトーンが引き出せるよう、意識します。それを確かめる方法として、幾つかの声色で歌って録音して聞いてみると良いです。
選手宣誓みたいなイメージで声を張ってみるのも、一つのやり方としてオススメです。
歌の録音はカラオケ屋で
スマホのアプリでも録音はできますが、雑音が入ったり歌う声が小さくなってしまうので、出来ればカラオケ屋できちんと歌声を録音することをオススメします。
JOY SOUNDなど、会員登録することでマイクから直の自分の録音を残すこともできます。非公開に設定して、家に帰ってイヤホンで聞いてみましょう。



カラオケ屋さんによっては、レコーディングの設備が揃っているところもあります。ある程度慣れてきたら、そうしたお店も利用してみてはいかがでしょうか
録音練習法の弱点
録音練習法の弱点は、自意識との戦いになることです。
バケツに比べると感覚を修正するまでの時間が掛かることもあります。自分が無理なく出せる”良い声”を探り当てるまで、ぜひ続けてみて下さい。
第三位:継続的に歌い続ける


これは当たり前のことですが、発声練習を続けると、喉が強くなります。また、歌の上達には反復練習は欠かせない工程です。
発声練習は筋トレと一緒
ハリのある声を出すには喉の筋肉が必要です。
日常会話でももちろん喉の筋肉は使っていますが、声を張って長く歌うためには、日常会話では補えない筋肉の力が必要です。それをつけるには、やはり声を出すトレーニングが欠かせません。



ボイトレでは毎日発声練習などが推奨されています
ちなみに、一切喋らない生活を続けると、やがて声を出す力は失われてしまいます。当たり前ですが、使わない筋肉は衰えていくのです。僕もここ数年はカラオケに行く機会が減って、ピークに比べて下手になってきました。
この練習の唯一の弱点は、継続そのものが大変であるということですね。
番外編:酒を呑むんじゃあないぞッ
居酒屋で飲み会をした流れで二次会にカラオケ、という文化があります。
最近はコロナでほとんど無くなってきた文化ですが、また復活するかも知れません。しかし、飲み会のあとのカラオケでは不思議と声が伸びないケースが多いです。



実際、僕も全然高い音が出せずモヤモヤしたことが沢山ありました
理由としては、下記2点が考えられます。
- 居酒屋で大声で話しすぎて声を枯らしている
- 体がアルコールでむくみ、声帯も影響を受けている
経験的に、カラオケに行くことが予見される場合はアルコールと同時に水を飲んで中和したり、大声で話すのを控えるようにしていました。
それでも僕はアルコールに弱いので、カラオケと飲酒はなるべく交わらないようにしています。
体験談:ボーカルにはなれたが勉強不足が仇に
ちなみに、冒頭でお話したように僕はカラオケがだいぶ上達したこともあって、会社のおじさんに誘われてバンドのボーカルをやるに至りました。もともとボーカルだった人が部署異動で居なくなり、彼らは代わりを探していたんですね。


社会人バンドで下手くそながら歌っていました。
既にプレゼン練習で人前に出ることの苦手意識は克服していたので、ライブもなんとかこなす事が出来たのですが…。
実際、バンドのボーカルというものに憧れていた僕にとっては嬉しい体験でした。何度かライブで歌わせて貰えたのは大変良い思い出です。一連の経験で、自分の音痴コンプレックスが完璧に消失しました。
ところが、しばらく続けるなかで僕は自分に足りないものがあまりに多いことに気づきました。圧倒的に音楽的な基礎が足りなかったのです。



ただのカラオケ野郎だった僕にとっては、「拍」「半音」「裏」「ピッチ」「C調」「アンサンブル」などの基本がそもそもよく分かっていませんでした
原曲をアレンジをする時とか、楽器隊との会話に今ひとつ付いていけないんですね。
途中で、その場に立つことの申し訳無さが勝るようになってきました。
僕は、きちんとしたレッスンに通うべきだったのだと思います。当時の自分にはその決断ができず、仕事が忙しくなったこともあって最後は退部させて頂きました。幸い、後続のボーカルも見つかったので、僕はそのまま去る事になったのでした。
月日がたった今となっては、やっぱりもう一度ボーカルレッスンに通って、基礎から教えてもらうのも良いかも知れないと思っています。
オンラインでレッスンを受けられるサービスも出てきたので、人知れず練習するには良い時代になりました。


音痴が治った方法まとめ
以上、素人のサナトが音痴を治した方法を体験談を交え紹介してきました。
要点をまとめます
- バケツで練習は効果大で早い
- 録音して聴くことで良いトーン、声色を意識できる
- 練習をしないと声帯が弱る
- ちゃんと音楽的な素養を身につけるに越したことはない(当たり前)
音痴のコンプレックスを克服して、カラオケに対する恐怖感から抜け出すためのヒントになっていれば幸いです。
明日もあなたにとって良い日になりますように!
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